2013年6月1日(土)東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターでキッズ検定体験が行われました。イベントは「春のキッズフェスト」~体験の風をおこそう~というもので、都会の森の中でアウトドアプログラムを満喫できるメニューが35種目用意されました。参加自由参加、無料ということで数千人規模のにぎやかなものでした。会場は南欧風の研修施設や宿泊施設が点在する広大な森の公園で、スタンプラリーを楽しみながら各プログラムを体験していく回遊型で、家族連れが次々とエントリーしていました。
当日は梅雨の合間の五月晴れで、代々木の森の新緑が鮮やかで、みなさん美味しい空気を吸い、自然の中でアクティブに身体を動かし、楽しさと心地よさを味わっていました。そんな気分に自転車は実に有効な道具で、特に子供たちにはいい刺激になったようです。
検定は10級から8級までの体験を行いましたが、今回の参加者は都心に住む子供達が多く、普段から安全でノビノビ自転車に乗る機会が少ないせいでしょうか、基本を身につけていないケースが多く、子供たちは一生懸命挑戦する中で、保護者からは自転車も奥深いんですね、という感想が聞かれました。ブレーキは前輪と後輪の二つがあり、効果的に使うコツ、一本橋ではバランスとスピード感覚を学んでもらいましたが、多かったのは普段乗っている自分の自転車が身体に合っておらず、大きめの自転車で苦労している点でした。成長の早い子供ゆえ、大きめの自転車で長く乗ろうという気持ちは当然ですが、ハンドルがふらついたり、足が着かないでグラグラする様子を見ると、身体に合った自転車選びを広く啓蒙する必要を感じた機会でもありました。
日本マウンテンバイク協会本部 寺尾靖世